放送は、5月11日(金)深夜〜。
番組HPこちらです。
「ニッポンのジレンマ」は、1970年生まれ以降の「論客」限定討論番組。
お正月に放送された、「格差」をテーマにした第1弾が大きな話題を呼び、第2弾は「民主主義」をテーマに討論が交わされました。
そして今回の第3弾は、「教育」がテーマです。
これまではある程度大人数の討論会でしたが、今回は「スピンオフ」企画ということで、「論客」は4人だけ。
出演者は、
作家・批評家の東浩紀さん。
NPO法人CANVAS理事長の石戸奈々子さん。
チームラボ(株)社長の猪子寿之さん。
そして、僕。
司会は、堀潤さん。
出演させていただいての感想は、まず、「むちゃくちゃ楽しかった」。
皆さん本当に魅力的で「人間圧」の高い方たちで、お会いした瞬間、あっという間に引きこまれた。
討論の内容や様子についてなどは、放送が終わるまで控えます。
ただ、1つだけ。
今回出演させていただいて本当によかったなと思ったのは、対立する考えをぶつけ合って、「どちらが正しいか」と争い合う議論は実に非建設的だという考えを、「論客」の皆さんが共有していたと感じられたこと。
創造的で建設的な議論は、様々な対立的意見を踏まえた上で、なお共通了解可能な「原理」は何か、そしてその上で、よりよい第3、第4のアイデアは何か、と考え合っていくもの。
いろんなところで書いたり言ったりしてきたことですが、哲学は、実はそのための「考え方」を、徹底的に磨き抜いてきた。
そして僕たちの世代は、ある意味でたぶん、これまでさまざまな領域でナイーヴな「信念対立」が繰り広げられ続けてきたのをずっと見てきて、もうそういった議論に、辟易している世代なんじゃないかと思う。
議論は常に建設的・創造的に。
そういった態度が共有されている方たちとの討論は、本当に楽しい。本当に、楽しかった。
もしよろしければ、放送どうぞご覧下さい。(再放送、オンデマンド放送、ネット放送などもあるそうです。)